『内部構造から学ぶ PostgreSQL 設計・運用計画の鉄則』を読んだ
By gushernobindsme at
モチベーション
普段メインで関わっているプロダクトでは PostgreSQL を使っているのですが、
- MySQL や Oracle については経験があるが、PostgreSQL を実務で扱うのは初めて
- 普段仕事で使ってる範囲についてはなんとなく把握しているが、体系的な勉強をしたことがなく、漠然と不安
- 会社の若者が「この本読んでみようと思ってます」と見せてくれて、ちょっと気になってた
ということで読んでみました。
本書の内容
タイトルの通り、PostgreSQL の内部構造がどうなってるかが丁寧に説明されてて勉強になる本でした。一例をあげると、
- アーキテクチャの全体観の説明
- 問い合わせ処理の大まかな流れ
- PostgreSQL 用語の詳細な解説(WAL、AUTO VACUUM、HOT、……)
- テーブルデータを保存するファイルのレイアウトと使われ方
- 実行計画の読み解き方、パフォーマンスチューニング
等々のトピックが詳細に説明されており、「こういう仕組みになってるよ」「だからこうするのが推奨と言われているよ」という説明がスッと頭に入って良かった。
本書の説明を読みつつ、公式ドキュメントを分け入っていくような読み方をしたのですが、PostgreSQL の構成要素としてはどんなものがあって、それはどのあたりを読むと答え合わせできるのか、ということについて、おおよその概観が掴めて良かったです。
読書メモはこんな感じ。
Part4 の「チューニング編」は折に触れて読み返したい。
おわりに
刊行日の関係で PostgreSQL 10 ベースの説明になってるのが少し悩ましい感じではありますが、公式資料の物量に圧倒されて二の足を踏んでる人は読んでみるといいんじゃないでしょうか。